Senin, 29 April 2019

最近のこと

作ったもののすっかり放ったらかしにしてしまっていたブログ。FacebookやInstagramやTwitterなどいろいろあり、それぞれ手をだしては放ったらかしてを繰り返しうまく管理できず、いろいろな自分の断片がネットの海に埋もれているようです。

このページを見てくださる方はきっと片手で数えられるくらいだとは思うのですが、自分の整理のためにも、最後の更新日以降のことや現在の活動について簡単にまとめておきます。

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2017年9月にワヤンカンチルの作品など数々のワヤン作品を生み出してきた作家ルジャール・スブロトは永眠しました。私が一緒に時間を過ごしたのは、2016年4月に行われた台湾でワヤンのワークショップに同行したのが最後になりました。ルジャール氏はその後も、作品の展示や公演のためにオランダやイギリスに行ったり、亡くなる半年前には映画にも俳優として出演し、数週間前には写真のモデルを務めるなど、seniman(芸術家)の人生を全うしました。偉大な人の死による喪失からは今でもなかなか立ち直れずにいるのですが、インドネシアでも日本でもルジャールじい様の魂を受け継いで頑張っていこうとしているところです。

ジョグジャカルタのSanggar Wayang Kancilは、ルジャール氏にワヤン制作を学んでいた人や、出版関係の人、教育関係の人、デザインをやっている人などいろんな分野の若い人たちが集まり、子供向けの公演・ワークショップの企画や、本の出版や、関連グッズの生産などを進めいているところです。最近週1回みんなで集まってガムランの練習も始めました。ルジャール氏の作品や人柄に惹かれた人たちが、伝統芸能の関係の人だけでなくいろんな分野から集まっいてとても活気があります。日本での活動ともリンクしながら今後もっと展開させていけたらと思っています。

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2015年から金沢在住の美術家岩井美佳さんと、「影の色彩ワヤンプロジェクト」というチームで作品を作ってきました。初めは岩井さんの布と映像を使ったインスタレーションの中でワヤンをやったら素敵に違いない、というシンプルな動機で実験を始めただけだったのですが、いろいろな才能の方のご協力を得ることができ、当初は想像もしていなかった大きな作品になりました。1作目の「夜叉ケ池」では愛知人形劇センターのP新人賞を頂いたり、2作目の「Ama」では文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で推薦作品に選ばれたりと評価も受けることができました。
初めは無自覚でやっていたのものの、自分たちのやっていることは、ワヤンのルーツを探求し、それを現代の芸術に昇華させることかもしれないと、次第に自覚するようになりました。「普段は目に見えないものを感じられること」、「多層の時間を一つの空間に感じることのできること」、ワヤンの魅力をそのように捉えるようになりました。美術家の岩井さんとの幸運な出会いのおかげで、地域の文脈を超えた現代の芸術としてのワヤンの可能性をもっと探っていきたいなあという欲もでてきました。
同時に、自分たちの力不足や運営面での大変さ、バックグラウンドの違うアーティストとのコラボレーションの難しさも痛感し、現在は少しペースを落として新しい方法を模索中です。2020年3月末に新作を発表できたらと思っています。

関連サイト:「影の色彩ワヤンプロジェクト」http://chordalcolors.com/wp/

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ナナンと私の活動は、「マギカマメジカ」という名の下に展開していくことにしました。これまでから教育機関や高齢者施設やライブハウスやカフェやギャラリーなどで、ワヤンとガムランに関する演奏活動やワークショップをしてきて、時には二人だけで、時には関西で活躍するガムラン仲間も一緒にやっていて、活動自体は今までとおそらくそんなに変わらないとは思います。でも名前をつけたことで、もっと自発的に活動をしていこうという意識が強まったのではないかなと思います。もっといろいろ実験してオリジナル作品を作ってきたいし、ワヤンやガムランに関する講演やワークショップやセミナーも企画してきたいです。

関連サイト:「マギカマメジカ」https://magica-mamejika.tumblr.com


これからもどうぞよろしくおねがいします!


Selasa, 15 September 2015

岩井美佳個展「浮遊するリアル」@金沢アートグミ

金沢在住の作家、岩井美佳さんの個展のクロージングイベントにて、彼女の作品とのコラボレーションで泉鏡花原作「夜叉ケ池」をワヤンで上演します。
現実の世界と異界とが混じり合う幻想的な泉鏡花の世界は、ワヤンで描かれる世界ととても相性が良いと思います。岩井美佳さんの染めた布と絵をもとに作られた映像の中で、ジャワのワヤンがどのように動くのか、今からとても楽しみです。

また、前日の9月26日には同じく会場にて、ワヤンカンチルのライブと、ワヤン人形作りワークショップもさせていただきます。金沢の方々にもたくさん楽しんでいただけたらいいな。

岩井美佳個展「浮遊するリアル」
会期:2015年9月18日(金)〜9月27日(日) 休館日:9月24日(木)
   (26日はイベントのため変則展示 27日はライブにて13:30open)
会場:金沢アートグミ 
   石川県金沢市青草町88番地 北國銀行武蔵ヶ辻支店3階
   Tel: 076-225-7780   Web: www.artgummi.com

9月26日(土)15:00〜
インドネシアの影絵芝居ワヤン コンサート&ワークショップ
「豆鹿カンチルのおはなし」
  人形遣い:Ananto Wicaksono (a.k.a ナナン)
  演奏  :Tidak apa-apa (近藤チャコ、西田有里、松田仁美)
コンサートは無料、ワークショップ参加のみ要事前予約(500円)

9月27日(日)14:00〜 クロージングイベントLive
「金沢のアコースティック、インドネシアの影絵、ガムランとともに」
出演:オフロビート、石川征樹、小杉奈緒、ナリモ、ナナンとTidak apa-apa
ご予約2500円、当日3000円
金沢アートグミ料理部特製おやつと飲み物付き

インドネシアからやってきたナナンことAnanto Wicaksonoと、小編成ガムラングループTIdak apa-apaは、岩井美佳さんとの作品とのコラボレーションで、泉鏡花原作「夜叉ケ池」の世界を影絵で描きます。

「浮遊するリアル」特設ウェブサイト


Selasa, 18 Agustus 2015

9月12日ワヤンカンチルlive!

心斎橋のインドネシア料理屋さんウブドスチさんで、ワヤンカンチルのライブをさせていただけることになりました!美味しいインドネシア料理とともに、ジャワの影絵芝居、ガムラン演奏をお楽しみください。




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ジャワの影絵芝居とガムラン演奏とインドネシア料理
「豆鹿カンチルのおはなし」
9月12日(土)
①11:00~13:00 演奏とワヤンは11:00~12:00
②13:30~15:30 演奏とワヤンは14:00~15:00
各回入れ替え制です。
料金:お一人 3000円
(美味しい!ナシチャンプル、ワンドリンク、デザート付きです)
場所:ウブドスチ http://ubudsuci.com
出演:人形遣い Ananto Wicaksono
   ガムラン演奏 Tidak apa-apa (近藤チャコ、西田有里、松田仁美)
予約はウブドスチさんへお電話ください。
ご希望の時間帯と人数をお伝えくださいね。
06-6643-9859



Selasa, 05 Mei 2015

ジョグジャカルタの小学校でもワヤンカンチルのワークショップ

先日、インドネシアのジョグジャカルタの小学校で、ワヤンカンチルのワークショップを行いました。子供たちみんなそれぞれオリジナルのワヤンを作りました。すごくかわいいワヤンがいっぱいできたよ。
Workshop Wayang Kancil di SD Budi Mulia 2 di Joglo Kapulagan, Jogjakarta






Sabtu, 07 Februari 2015

美味しいインドネシア料理とワヤンカンチル

大阪の人気のインドネシア料理屋さん、ウブド・スチにて12月と2月にワヤンカンチルを上演させていただきました。たくさんのお客さんにご来場いただきありがたいことです!これからも定期的にやれたらいいなと思います。

ウブド・スチはインドネシアの中でもバリ島の料理のお店なので、普段演奏しているジャワガムランの曲をバリ風アレンジで演奏してみたりもしました。
ナナンはレストランでの上演ということで、カンチルにワインを飲ませてみたり、タバコを吸わせてみたり、また小ネタをいろいろ仕込んでいました。。。


ウブドスチ特製ナシチャンプルー!


 カンチルもワインをいただきます。

人形遣いはナナン、演奏は西田有里、松田仁美、近藤チャコからなる小編成ガムラングループTidak Apa Apaです!


Jumat, 30 Januari 2015

カンチルと一緒に多文化共生について学ぶ!?

兵庫県の小中学校の多文化共生について学ぶ時間で、ルジャールおじいちゃんの作ったワヤンと共にインドネシア(ジャワ)の文化について紹介させていただく機会がありました。

神戸市のとある小学校では、何人かの子供たちに即興でお話を作って実際にワヤンを動かすことに挑戦してもらったところ、予想以上の大盛り上がりでびっくりしました!芸能を通してインドネシアの文化を身近に感じてもらえたのではないかなあ。
外国から来たクラスメートにに攻撃的な態度で接してしまうような子達がこの日をきっかけに変わった、というようなお話も後日先生から聞くことができました。

また、芦屋市のとある中学校では、事前にインドネシアについて自分の興味のあることを調べてくれていた生徒たちとインドネシアのことをいろいろお話しました。特に、イスラム教に関心のある子が多く、ジャワ的なイスラムという自分の信仰のことをナナンが話すと、みんなとても熱心に聞いてくれました。
後日クラス全員から丁寧なお手紙を頂き、「テレビで情報を得るだけではなく、自分で調べたり見たり聞いたりすることが大事だと思いました」というような感想に嬉しくなりました。


リュックサックに入ったカンチル。


Selasa, 23 Desember 2014

デイサービスでワヤンカンチル

大阪の吹田市のとあるデイサービスのクリスマス会で、ナナンと西田有里でワヤンカンチルを上演しました。手作りのとても素敵な会でした!
この日は伴奏はグンデルと歌のみのシンプルな構成でしたが、みなさんじっくり見てくださってよかった。上演後もワヤンの人形のこと、ガムランの楽器のこと、インドネシアの生活のこと、国際結婚のことなどなど、たくさんの質問を頂きました。
若いころ村でよくやっていた浄瑠璃を思い出すわ、なんて感想を言ってくださる徳島出身の女性もいらっしゃって、何だか嬉しかったです。