作ったもののすっかり放ったらかしにしてしまっていたブログ。FacebookやInstagramやTwitterなどいろいろあり、それぞれ手をだしては放ったらかしてを繰り返しうまく管理できず、いろいろな自分の断片がネットの海に埋もれているようです。
このページを見てくださる方はきっと片手で数えられるくらいだとは思うのですが、自分の整理のためにも、最後の更新日以降のことや現在の活動について簡単にまとめておきます。
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2017年9月にワヤンカンチルの作品など数々のワヤン作品を生み出してきた作家ルジャール・スブロトは永眠しました。私が一緒に時間を過ごしたのは、2016年4月に行われた台湾でワヤンのワークショップに同行したのが最後になりました。ルジャール氏はその後も、作品の展示や公演のためにオランダやイギリスに行ったり、亡くなる半年前には映画にも俳優として出演し、数週間前には写真のモデルを務めるなど、seniman(芸術家)の人生を全うしました。偉大な人の死による喪失からは今でもなかなか立ち直れずにいるのですが、インドネシアでも日本でもルジャールじい様の魂を受け継いで頑張っていこうとしているところです。
ジョグジャカルタのSanggar Wayang Kancilは、ルジャール氏にワヤン制作を学んでいた人や、出版関係の人、教育関係の人、デザインをやっている人などいろんな分野の若い人たちが集まり、子供向けの公演・ワークショップの企画や、本の出版や、関連グッズの生産などを進めいているところです。最近週1回みんなで集まってガムランの練習も始めました。ルジャール氏の作品や人柄に惹かれた人たちが、伝統芸能の関係の人だけでなくいろんな分野から集まっいてとても活気があります。日本での活動ともリンクしながら今後もっと展開させていけたらと思っています。
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2015年から金沢在住の美術家岩井美佳さんと、「影の色彩ワヤンプロジェクト」というチームで作品を作ってきました。初めは岩井さんの布と映像を使ったインスタレーションの中でワヤンをやったら素敵に違いない、というシンプルな動機で実験を始めただけだったのですが、いろいろな才能の方のご協力を得ることができ、当初は想像もしていなかった大きな作品になりました。1作目の「夜叉ケ池」では愛知人形劇センターのP新人賞を頂いたり、2作目の「Ama」では文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で推薦作品に選ばれたりと評価も受けることができました。
初めは無自覚でやっていたのものの、自分たちのやっていることは、ワヤンのルーツを探求し、それを現代の芸術に昇華させることかもしれないと、次第に自覚するようになりました。「普段は目に見えないものを感じられること」、「多層の時間を一つの空間に感じることのできること」、ワヤンの魅力をそのように捉えるようになりました。美術家の岩井さんとの幸運な出会いのおかげで、地域の文脈を超えた現代の芸術としてのワヤンの可能性をもっと探っていきたいなあという欲もでてきました。
同時に、自分たちの力不足や運営面での大変さ、バックグラウンドの違うアーティストとのコラボレーションの難しさも痛感し、現在は少しペースを落として新しい方法を模索中です。2020年3月末に新作を発表できたらと思っています。
関連サイト:「影の色彩ワヤンプロジェクト」http://chordalcolors.com/wp/
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ナナンと私の活動は、「マギカマメジカ」という名の下に展開していくことにしました。これまでから教育機関や高齢者施設やライブハウスやカフェやギャラリーなどで、ワヤンとガムランに関する演奏活動やワークショップをしてきて、時には二人だけで、時には関西で活躍するガムラン仲間も一緒にやっていて、活動自体は今までとおそらくそんなに変わらないとは思います。でも名前をつけたことで、もっと自発的に活動をしていこうという意識が強まったのではないかなと思います。もっといろいろ実験してオリジナル作品を作ってきたいし、ワヤンやガムランに関する講演やワークショップやセミナーも企画してきたいです。
関連サイト:「マギカマメジカ」https://magica-mamejika.tumblr.com
これからもどうぞよろしくおねがいします!
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